自宅や投資でマンションを所有している人は増えてきている。それと同時に、「住み替え」「相続」「離婚」など、何らかの理由で売ろうかな。と考えている人も増加。そんなとき、まずは「自分が持っているマンションの相場」はかなり気になるものだ。いくらで売れそうなのか把握できれば色々動き方が決められる。
SUUMOやホームズなどのポータルサイトをみる方法が一般的だが、それより一歩踏み込んだ相場を知る方法を列挙する。
マンションの相場を知る3つの方法
イエシル「IESHIL」

東証一部上場の株式会社リブセンスが運営している「リアルタイム価格査定サイト」。2015年に始まったイエシルは、賃貸情報や売買情報のビッグデータを元にして、各物件の今現在の市場価値をリアルタイムで査定して表示するサービス。
大手ポータルサイトなどでは部屋ごとではなく、もっと大きなくくりの階数で価格もいくらからいくら位のような幅で査定価格が出ているものはある。
イエシル「IESHIL」は1室ずつ1価格を表示している希少なサイトだ。
以下で紹介するが、一括査定サイトに依頼しておおよそいくらかの見積もりをもらう。というのが今は一般的になっているが、イエシルではおおよその価格自体は知れるイメージだ。
注意は、サイトにも書いてあるが、これはあくまでビッグデータをもとに各部屋のリアルタイム査定を機械的にしているだけ。実際に売れる金額でも実際に買える金額でもない。しかしながら全く見当がつかない素人にとってはほどよい「参考価格」になる。
実際に売れる価格を知りたいときは「実際に売れる金額をプロに聞く」というアドバイザーサービスをイエシル内で提供している。
まずは自動で算出されている価格をみて参考にし、更に正確に相場価格を知りたいときにはアドバイザーサービスを利用すると良い。業界の裏話や不動産会社の紹介も行っており顧客満足度は高い。
マンションナビ
(マンションナビスクショ)
不動産コンサルティングなども手がけるマンションリサーチ株式会社が運営。
「マンションの一括査定」に特化している。検索窓にマンション名を入力すれば、幅をもったおおよその相場価格が自動で算出される。イエシル同様、これも機械的に算出しているものなので実際に売れる価格を知りたい場合は同社内にある一括査定サービスを利用するのが手軽だ。「最大9社選択可能(売買6社+賃貸3社)」。
売却だけではなく、賃貸に出しても良いかな。と考えている場合はどちらも一括で依頼が可能。マンションナビが対応するエリアは全国。
一都三県であれば上記のIESHILは各部屋ごとの価格もでており秀逸だが、そうでないエリアの場合はマンションナビのような老舗一括査定サイトをフル活用することをおススメする。
イエイ
2008年設立のセカイエ株式会社が運営。一括査定サイトの老舗。上記のようにビッグデータを元に参考査定価格を出すのではなく、一括査定に特化している。全国対応。
イエイは、単に一括査定としてサービスのみではなく、売主のために考えられた以下のようなオプションをもっている。
一度で多く査定が知れることは便利であるが、3,4社くらいまでは何とか自分で対応できたとして、5社を越えてくるような選択をした場合、断りの連絡も少々大変。
サポートデスクに連絡すると不動産会社に断りを入れてくれるサービスを備えている。
実際に売却相談を求める人のために、無料のサポートデスクがある。東京の東麻布本社で平日の1日3組までと限定的ではあるが、メール相談も準備されており利用価値はありそうだ。

まとめ
マンションの相場価格、売れそうな金額を知るには「プロに聞く」ことが一番良い。しかしながらプロに聞く前に色々なサイトで「予備知識」を持つことが可能になってきた。全てのサイトを見る必要は全くないが、ひとつかふたつは自分なりに価格にアテをつけ、そのあとに一括の不動産紹介サイトや一括査定など便利なシステムを使ってみると簡単にはダマされなくなる。
一括査定などでは不動産会社から通常メールや電話で連絡がくる。おススメは、社数を絞ってできる限り実態、物件詳細、また売主自身の希望を全て伝えることだ。ただメールで査定書が届くのをまつだけだと、不動産会社の思うつぼになりかねない。
別ページでも書いているが、この記事を読んでいる人は「売主が営業マンを利用できる位置」まで行くべき。しっかりぶつかって「本当に売れる価格」を早めに知ろう。